月別アーカイブ: 2022年10月

織物で作る縁起物や凧揚げ大会グッズにおすすめの凧(たこ)を作成中

私たちはジャガード織機を使って『織物製凧』も作っています。
2006年から制作しており、毎年新年の縁起物としてご注文いただいています。
その年の干支をテーマに弊社でオリジナルのデザインを作成し、お客様にご提案しています。

普段作成している織りネームやブランドタグはお客様のデザインを忠実に織物で再現することを目指していますが、この凧は弊社のデザイン担当者が自由にデザインや色を選ぶことができる製品です。
もちろん、お客様の了解を得られるまでデザインの修正は続きます。
デザインの提案を任せていただけるととてもありがたいご注文です。

そんな織物製凧ですが、私たちのジャガード織物生地だけでは完成しません。
凧の骨組みになる竹材や凧の形を作る糸などを組み上げて完成させています。
業者さんから入荷した竹材は、先端が角ばっているのですべて研磨して、生地に竹材を通りやすくしています。
と同時に、完成した凧を持った時に竹材の先端で怪我をしないように、角を落としています。

織物製凧竹材を研磨

今年は複数人のスタッフで協力して研磨工程をおこないました。
慣れない作業で時間がかかったかもしれませんが、今まで以上にお客様の製品に愛着が湧いたようです。
また、竹材を研いでいる時は、製品を購入されたお客様がどんな感想をお持ちになるのか、小さい子が持った時に怪我をしないだろうかを気にしていたようです。

凧の生地もそろそろ織り上がってくる予定ですので、過去の生地で組み上げの確認をしています。

織物製凧用竹材研磨02

織物製凧を作成中

写真のように裏面も糸が出たままではなく、生地として織り上げています。
もちろん、表面はデザインがしっかり織り込まれています。
さらに、裏面には竹材を通す穴を作ってあり、生地の折り曲げなどはありません。
紙の凧では竹材を固定するために折り曲げたりしていますが、私たちの織物製凧は『袋織』技術を使って、縫製作業無しで作ります。

織りネームなどで培った織り技術を活用して、縁起物や記念品、凧揚げ大会用グッズなどにもおすすめの、織物製凧についてのお問い合わせもお待ちしております。

 

織ネームのお問い合わせはこちらから!

 

ピスネームをオーダーメイドで作りたいけど寸法の決め方は?

「オリジナルのピスネームは作ってもらえますか?」

「もちろんお作りできますよ!」

このようなお問い合わせがあります。
私たちは、お客様のオリジナル織りネームやブランドタグをオーダーメイドとして制作しており、幅や長さもお客様がご自由にお決めいただけます。
ただし、幅は10mm以上いただくなど、少し制限はありますが、多くはご要望にお応えできる寸法で製造できます。

ところで、この『ピスネーム』という呼び方ですが、なぜピスネームと呼ばれるのかご存知でしょうか?
ファッションビジネス専門紙の繊研新聞社のWebページによると、

 ・ピスネームはジーンズのおしりに付けられているバックポケットの側面に挟んで縫い付けられていた
 ・アメリカでジーンズが広まった頃に護身用のピストルをバックポケットに入れていたため、バックポケットはピスポケットと呼ばれていた

このようなことから、ピスネーム(Pis Name)と呼ばれるようになったと書かれていました。

ピスネーム取り付け位置
ピスネームの取り付け位置例

もちろん、現在はバックポケットに取り付けるものだけではなく、シャツのポケットやポーチなどの側面に生地の間に挟み込んで取り付けられているものもピスネームと呼ばれています。


ピスネームの特徴は、二つ折り(センターホールド)加工されていて、片面もしくは両面にブランド名やブランドロゴが入っています。

イメージとしては下記のように、片面にのみブランド名やロゴマークが入ったもの取り付けが位置がポケットの横などの場合は表面のみが見えることが多いので、片面にだけブランド名を織り込む場合が多いです。

ピスネーム縦片面ブランド名
ピスネーム横片面タイプ

または、表と裏の両面に織り込まれたもの。

ピスネーム縦両面ブランド名
ピスネーム横両面タイプ

これは取り付け位置がシャツやポーチの側面に取り付ける場合で、後ろからも見える位置なので両面にブランド名やブランドロゴが織り込まれたタイプが多いです。

ピスネーム縦両面センターホールド
ピスネーム横両面センターホールド

ピスネームの完成形はセンターホールドをおこない、縫い代が7~10mmあるこのような状態です。

そしてピスネームの寸法ですが、私たちの作り方では「10mm以上の幅」が最も細い幅という制限はありますが、10mm以上であれば基本的には自由に決めていただけます。
この場合、イメージ図の上下の生地端はヒートカットと言って熱で溶かしながら切断していますので、肌に触れる場所に取り付ける場合はチクチクする場合があります。(使用する色糸の数が少なかったり、表現するデザインや文字によって薄い生地に仕上がれば気にならないことが多いです。)
生地の切り口が気になる場合は、ヒートカットをしないシャトル織機で織れば端面も柔らかい仕上がりになります。
ただし、幅方向の寸法に制限がありますので難しいところです。

ピスネーム横両面タイプ

また、ロゴや文字をきれいに再現するために、織り方の方向が決まります。
基本的にはイメージ図の上下方向が幅となり左右方向が長さとなり織り上げていきますが、色の再現や文字の表現具合などを踏まえて、最も良い方法をご提案させていただきます。

ブランド名をアピールするピスネームにシリアル番号を一緒に織り込むことで数量限定商品に対応できますし、蓄光糸を使って夜でもぼんやりと光らせることもできます。
様々な織り方と糸素材を組み合わせて、あなただけのオリジナルピスネームをお作りいたしますので、ご要望をお聞かせください。

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