出口の技術
シリアルナンバー
技術
付加価値向上や品質管理など大きな可能性を秘めている技術
弊社は1999年の新型織機を導入する前から、小ロット多品種製品の製造を目指していました。
シリアル番号や連続番号を1枚1枚異なる織りネームに織り込むことはプリントネームでは容易に出来るかもしれませんが、織りネームで実現するにはソフト・ハード両面での設備と織り技術が必要になります。
現在は多くの織機がシリアルナンバーなどの小ロット多品種生産に対応しています。
また、それらの織機に指示を与える織物設計図(型)も専用ソフトウェアに改良を重ねて、
数字や文字を1枚ずつ異なるように織り込める設計図を作成できるようになりました。
そして、お客様からいただくデザインを忠実に織物で表現しながら、
数字や文字を連続的に入れ替えてきれいに表現できる「型」を作り上げる技術力も
向上しましたので、お気軽にご相談ください。
シリアル番号織ネームの
メリット
個体識別可能な番号や記号を織り込んだ織ネームを使用することで、製造段階では「品質管理」や「偽造防止」などに活用でき、販売後は「顧客情報管理」や「クレーム対応」などにも活用できます。
例えば、複数の縫製工場に依頼しているが、縫製工場によって品質にばらつきはありませんか?
販売店や購入したお客様から商品の不備についての連絡があっても、その商品を縫製した工場がどこか識別できないことはありませんか?
縫製工場ごとに使用する織ネームに織り込まれた番号を変えることで、完成した商品の織ネームを見れば、どこの縫製工場で作られたものかが簡単に識別できます。
A工場は1,000~2,000番が織り込まれた織ネームを使用。
B工場は3,000~4,000番、C工場は5,000~6,000番といった具合です。
このように、シリアル番号入りの織ネームを使用することで、商品の”品質向上”、”偽造防止”や、お客様の”満足度向上”など、商品自体の付加価値を大きく向上させることが出来るのではないでしょうか。
連続番号・記号の
織込み技術
この”1つだけの番号や文字を連続的に織り込む”という技術は簡単そうに見えますが、印刷とは異なり、織物の製造においては簡単にはできません。
例えば、一般的な織ネーム織機の場合、各番号1枚ずつあればよいにも関わらず、左図のように織機上では、最初に「101」番が織られます、、、次に「102」番が織られます、、、という具合に各番号が織機の幅方向に複数枚織り上がってしまいます。
これでは、各番号1枚だけ必要な場合でも、必要枚数の何倍も織り上がってしまい、非経済的な費用が発生してしまいます。
弊社の技術は、特殊な画像処理システムや織機との連携などに工夫をしてあり、左図のように、織機の幅方向にも自由に数字を配置することができますので、同じ生地面積の中に 「101」~「130」まで、各番号を1枚ずつ織ることが出来ます。
無駄な番号を余分に織ることなく生産できますので経済的です。
また、各番号1枚のみならず、ある特定の番号は2枚や10枚といったように、 必要な番号を必要な枚数だけ製造することも可能です。
各番号を1枚ずつ連続して織り上げた状態
シリアル番号のように各番号は1枚のみ
この機能の応用として左図のような、暖簾(のれん)も生産しております。
この暖簾は様々なお店の軒先に飾られているのですが、もちろん必要な枚数は1店舗につき1枚です。
弊社ではこの暖簾の上部の四角で囲まれた「企業名」だけを入れ替え、それ以外の文字は変わらず、 数百社分を連続的に織り上げることができます。
翌年には丸で囲われた年数を変更し、企業名これまで同様、1社ごとに連続して織り上げます。
これを一般的な方法で製造すると同じ企業名の暖簾が複数枚出来てしまいます。
弊社の技術を使用することで、1社1枚とは言わず、必要な枚数だけ自由に織ることができますので、 必要枚数に合わせて自由に生産が可能です。
織物製「カラービット®」
さらにこの数字や文字の連続織り込み技術を改良して実現できたのが、ビーコア社と業務提携をして開発した、織物製「カラービット®」です。
左図の”赤”、”緑”、”青”の3色が繋がっている、渦巻き柄やジグザグ柄が「カラービット®」のコード部分です。このサイズのコードで約数億通りの数字を表現できます。
「カラービット®」について詳しく見る
・1枚1枚のブランドタグにシリアル番号
・1つ1つのお守り袋に異なる願い事
・1本1本の楽器用ストラップにミュージシャン名
などなど、様々な分野のものづくりに活用できるこの技術でお客様のご要望にお応えいたします。
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