出口織ネームの技術
ジャガード織とは − タテ糸とヨコ糸の交差
ジャガード織物は
タテ糸とヨコ糸が交差したものが集まって生地になっており、
この交差する具合によって様々な織り方があるのです。
例えば「平織」の例でご説明します。 (赤色:
ヨコ糸、青色:
タテ糸)

青色の「タテ糸」を基準に見ると、一番手前の赤色の「ヨコ糸」は、
「タテ糸」の上⇢下⇢上⇢下⇢上⇢下・・・と通ってます。
手前から2本目の「ヨコ糸」は1本目とは逆の順番に、
「タテ糸」の下⇢上⇢下⇢上⇢下⇢上・・・と通っているのが分かります。
このようなタテ糸・ヨコ糸の交差が繰り返されて「平織」の生地が出来上がります。
そこで、織機の仕組み上、ヨコ糸は一直線に通す仕組みなので、
タテ糸を上下に移動させる必要があります。

タテ糸は横一列に並んでいます。
当社の織機には、この
タテ糸が1万本以上並んだタイプもあり、幅広い生地も製造しております。
ここです!!!
このように、タテ糸を1本ずつ上下に移動する作業を昔は人がおこなっていました。
この上下に移動する作業を自動的に出来る仕組みを考えたのが”ジャカール”なんです。
全てのタテ糸を自由自在に上下に移動することで
様々な織り方を作り出すことができ、
絵柄を表現しています。

上下に移動したタテ糸の間の隙間にヨコ糸が入ってきました。
全てのタテ糸が上か下に移動して、ヨコ糸が入ってくる道を作っています。

上下に移動していたタテ糸が最初の一直線の位置に戻り、
次の上下方向に移動します。
この繰り返しが高速で行われています。
ジャカールが考案したジャガード織機のお陰で、複雑な模様を織り込んだ生地も作ることが可能になりました。
人手では不可能な複雑で幅広い絵柄の生地を作ることが出来る織機がある当社では、
お客様へこの発明品を利用して付加価値の高い商品を提案しております。