平織は、丈夫で硬い風合いだが薄い生地という特徴を持つ織り方です
技術のイメージ画像

出口の技術

織り方

平織

平織の白ベース表面
平織の白ベース表面
平織の黒ベース表面
平織の黒ベース表面

平織は織物の代表的な織り方の1つで、タテ糸とヨコ糸が交互に規則的に交差した織り方です。
綾織など他の織り方と比べてシンプルに交差していることと、交差する回数が多い構造ですので、織り目がしっかりしています。
その結果、生地は丈夫にできているため耐久性が高く、生地表面が均一なのでマットな生地になります。

平織の白ベース裏面
平織の白ベース裏面
平織の黒ベース裏面
平織の黒ベース裏面

平織りで作る織りネームの特徴

  • ベース地の色がタテ糸の影響を受けやすい
  • 丈夫で耐久性が高い
  • ベース地をシンプルに見せられる
  • ビンテージ感を表現できる
  • 織ネームを薄く作ることができる

平織

平織

平織

文字やデザインの表現について

平織は1本のタテ糸と1本のヨコ糸が交差して織られていますが、この交差する本数を2本ずつや4本ずつに変えたり、 織り込むヨコ糸の本数(密度)を増やすことで線や文字の表現が変化します。

平織標準密度の文字サンプル画像
「平織(1x1交差)」×「標準織密度」
平織中密度の文字サンプル画像
「平織(2×2交差)」×「中織密度」
(ベース地に模様、文字が少しきれいに)
平織高密度の文字サンプル画像
「平織(4x4交差)」×「高織密度」
(ベース地に目立つ模様、文字が濃くきれい)
xf 織り込むヨコ糸の本数(織密度)を増やすことで、小さい文字をきれいに表現できるようになります。 このベース地の模様を気に入ってブランドタグに使われるお客様もいらっしゃいます。

擦れに強い×細かなデザインを再現するには

擦れに強い特徴を持ちつつ、緻密なデザイン表現をご要望される場合には、平織と同等に擦れに強い特長を持つ「裏朱子織」織り組織を変更すると更に文字の表現がきれいになります。

裏朱子織りの文字サンプル画像

ベース時は本来の平織とは異なりますが、擦れには強く、小さい文字や細い線の表現も可能になります。

ベース地の色表現について

平織はタテ糸とヨコ糸が規則的に交差しているため、タテ糸の色の影響を受けやすくなります。タテ糸が黒色の場合はベース地は暗くなりやすく、タテ糸が白色の場合は白っぽくなりやすいです。
※私たちの織機はタテ糸が黒色の織機と白色の織機の2種類があります。
サンプル生地はタテ糸が白色の織機で作ったものです。
上記と同じ様に交差する本数と密度を変化させると色の表現も変化します。

平織普通密度のベース地の色
「平織(1×1交差)」×「普通織密度」
平織中通密度のベース地の色
「平織(2×2交差)」×「中織密度」
(ベース地が少し濃く)
平織高通密度のベース地の色
「平織(4×4交差)」×「高織密度」
(ベース地が濃くなるが模様あり、文字も鮮明)

交差する本数を増やすことでベース地の赤色が濃くなります。
ただし、タテ糸の白色が目立つ模様が現れます。

擦れに強い×ベース地の色を自由に選びたい場合は

擦れに強い特徴を持ちつつ、ベース地を白色、黒色以外の色を使いたい場合には、擦れに強い特長を持つ「裏朱子織」織り組織を変更すると濃い色を再現できます。

裏朱子織りのサンプル画像

擦れに強い平織の特長を持ちながら、ベース時に白色や黒色以外の色を使いたい場合に最適なのが「裏朱子織」です。

このように平織の特長である「摩擦に強い」特長は裏朱子織に変更することで同等の耐摩擦性がありつつ、色やデザインの自由度も上がりますので、最近は多くのお客様で採用いただいている織り方です。

出口織ネームの強みとご提案

私たちは織ネームの設計図を社内で作成できるため、このような「織り方」の変更はもちろん、表現する文字の大きさ、フォント、ベース地の色の再現に最適な設計図を作成できます。

パーカー、スウェットで人気のお客様のブランドタグは平織で作られています。
耐久性の高い織ネームでお客様ブランドを永くアピールするお手伝いをいたします。

ブランドタグに織り込みたい”想い”と”ご要望”を遠慮なくご相談ください。

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