織りネームのサンプルや織り方見本を送って欲しいというお問い合わせ

初めて織りネームやブランドタグを作られるお客様からのお問い合わせはたくさんいただきます。
「分からないことばかりですが、注文出来ますか?」
「色々教えていただけますでしょうか?」
などなどから始まるお問い合わせです。

お客様からすると、織りネームやブランドタグは織り方が何種類かあったり、
織る機械が違うと仕上がりが異なるとか、色はどんな具合に仕上がるのか?
などなど分からないことが多いですよね。

ですが、 『全く問題ありません!!』

朱子織のブランドタグサンプル

私たちがお見積りに必要な情報は下記の5点です。

 (1)デザインデータ
 (2)寸法
 (3)折り曲げ方法
 (4)取り付け製品
 (5)制作枚数

これらの情報をいただけますと、正確なお見積もりが可能です。

(1)デザインデータ
写真でもお見積りは可能ですが、Adobe社 Illustrator(イラストレーター)で実際の寸法で作成されたデザインデータの方が、確実なお見積りができます。
その際は「文字のアウトライン化」と「Ver.CS5」にダウングレードして保存していただいたデータを添付してください。
このデータはブランドタグを作成するときに必要になります。もしイラストレーターでデータの作成が難しい場合は、弊社でも作成が可能ですので、データの元になる写真や手書きの資料をお送りください。その際には、お作りしたいサイズに近いサイズの写真でお送りいただけるとスムーズにお見積りができます。

(2)寸法
これは(1)のデザインデータを実寸で作成いただければ問題ありません。
まだデザインデータが無い場合や、写真・手書きでのデザインの場合にはご記入いただきたいです。
折り曲がった状態での寸法と生地全体の寸法など、お客様と認識違いが発生するといけませんので、ぜひご記入くださいませ。

(3)折り曲げ方法
織りネームは取付方法により、数種類の折り曲げ方法があります。
下記のページにはカット加工(折り曲げ)一覧がありますので、ご希望の形に仕上がるカット加工をご指定ください。
 カットと折り曲げ加工:https://doname.co.jp/skill/cut-fold/
折り曲げ方法によっては、縫い代の確認や織り方向の変更などお客様のデザインを最適に再現するために参考になります。
折り曲げの縫い代もお客様のご要望に合わせることができますのでお伝えください。

織りネームの折り曲げ方

(4)取り付け製品
織りネームがどのような製品のどこに取り付けられるのかが分かると、織り方選びの参考になります。
例えば、バッグの外側に取り付けられる場合は、他の物と触れ合う機会が多いでしょうから、擦れに強い織り方や糸をご提案させていただくこともできます。
逆に肌に触れる場所であれば、触れても痛くない織り方や切り口が柔らかくなる方法処理をおこなうなど、最適な製品をご提案できます。

(5)制作枚数
制作する枚数によって単価が変わります。
弊社では最低ロットは設けておりませんので、1枚でも作成いたします。
過去に何度か1枚だけのご注文はありましたが、1枚あたりの単価が高くなります。
織り方やデザインの色数にもよりますが、300枚までは織りネームの総額はあまり変わらないことが多いです。1枚のラベル代と300枚のラベル代の総額が近い感じですが、500枚や1,000枚となると、1枚作成した価格よりも高額になります。
もちろん、その場合の1枚あたりの単価はさらに安くなります。
ご希望枚数ごとにお見積りもできますので、2,3パターンの制作枚数をお知らせください。

このような情報をいただければお見積りはできますが、実際にどんな具合に出来上がるのを確認出来ないと不安ですよね?
そのため、生地サンプルや織り方見本を送っていただきたいというご要望もいただきます。
しかし大変申し訳ございませんが、弊社で制作しているものはすべてオーダーメイド品ですので現物の送付は控えております。
弊社の織り見本帳画像や自社サンプル品の画像はお送りできますし、有償にはなりますが、お客様のデザインデータで試作品を作ることも可能です。
色の再現はもちろん、細い線や小さい文字の再現具合を重視される場合は、ほとんど方が試作されてから本番生産になります。

色に関しては特に、認識のズレが無いように確認していただきたいです。
以前、色選びの難しさについて書いた記事がありますので、参考にご覧ください。


まずはお気軽にお問い合わせいただければ、詳しい担当者が説明し、どのような仕上がりをご希望されているのかを遠慮なくお聞かせいただければ、最適なご提案いたします。

お問い合わせは下のボタンからのお問い合わせフォームやお電話でもお待ちしております。

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織物で作る縁起物や凧揚げ大会グッズにおすすめの凧(たこ)を作成中

私たちはジャガード織機を使って『織物製凧』も作っています。
2006年から制作しており、毎年新年の縁起物としてご注文いただいています。
その年の干支をテーマに弊社でオリジナルのデザインを作成し、お客様にご提案しています。

普段作成している織りネームやブランドタグはお客様のデザインを忠実に織物で再現することを目指していますが、この凧は弊社のデザイン担当者が自由にデザインや色を選ぶことができる製品です。
もちろん、お客様の了解を得られるまでデザインの修正は続きます。
デザインの提案を任せていただけるととてもありがたいご注文です。

そんな織物製凧ですが、私たちのジャガード織物生地だけでは完成しません。
凧の骨組みになる竹材や凧の形を作る糸などを組み上げて完成させています。
業者さんから入荷した竹材は、先端が角ばっているのですべて研磨して、生地に竹材を通りやすくしています。
と同時に、完成した凧を持った時に竹材の先端で怪我をしないように、角を落としています。

織物製凧竹材を研磨

今年は複数人のスタッフで協力して研磨工程をおこないました。
慣れない作業で時間がかかったかもしれませんが、今まで以上にお客様の製品に愛着が湧いたようです。
また、竹材を研いでいる時は、製品を購入されたお客様がどんな感想をお持ちになるのか、小さい子が持った時に怪我をしないだろうかを気にしていたようです。

凧の生地もそろそろ織り上がってくる予定ですので、過去の生地で組み上げの確認をしています。

織物製凧用竹材研磨02

織物製凧を作成中

写真のように裏面も糸が出たままではなく、生地として織り上げています。
もちろん、表面はデザインがしっかり織り込まれています。
さらに、裏面には竹材を通す穴を作ってあり、生地の折り曲げなどはありません。
紙の凧では竹材を固定するために折り曲げたりしていますが、私たちの織物製凧は『袋織』技術を使って、縫製作業無しで作ります。

織りネームなどで培った織り技術を活用して、縁起物や記念品、凧揚げ大会用グッズなどにもおすすめの、織物製凧についてのお問い合わせもお待ちしております。

 

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ピスネームをオーダーメイドで作りたいけど寸法の決め方は?

「オリジナルのピスネームは作ってもらえますか?」

「もちろんお作りできますよ!」

このようなお問い合わせがあります。
私たちは、お客様のオリジナル織りネームやブランドタグをオーダーメイドとして制作しており、幅や長さもお客様がご自由にお決めいただけます。
ただし、幅は10mm以上いただくなど、少し制限はありますが、多くはご要望にお応えできる寸法で製造できます。

ところで、この『ピスネーム』という呼び方ですが、なぜピスネームと呼ばれるのかご存知でしょうか?
ファッションビジネス専門紙の繊研新聞社のWebページによると、

 ・ピスネームはジーンズのおしりに付けられているバックポケットの側面に挟んで縫い付けられていた
 ・アメリカでジーンズが広まった頃に護身用のピストルをバックポケットに入れていたため、バックポケットはピスポケットと呼ばれていた

このようなことから、ピスネーム(Pis Name)と呼ばれるようになったと書かれていました。

ピスネーム取り付け位置
ピスネームの取り付け位置例

もちろん、現在はバックポケットに取り付けるものだけではなく、シャツのポケットやポーチなどの側面に生地の間に挟み込んで取り付けられているものもピスネームと呼ばれています。


ピスネームの特徴は、二つ折り(センターホールド)加工されていて、片面もしくは両面にブランド名やブランドロゴが入っています。

イメージとしては下記のように、片面にのみブランド名やロゴマークが入ったもの取り付けが位置がポケットの横などの場合は表面のみが見えることが多いので、片面にだけブランド名を織り込む場合が多いです。

ピスネーム縦片面ブランド名
ピスネーム横片面タイプ

または、表と裏の両面に織り込まれたもの。

ピスネーム縦両面ブランド名
ピスネーム横両面タイプ

これは取り付け位置がシャツやポーチの側面に取り付ける場合で、後ろからも見える位置なので両面にブランド名やブランドロゴが織り込まれたタイプが多いです。

ピスネーム縦両面センターホールド
ピスネーム横両面センターホールド

ピスネームの完成形はセンターホールドをおこない、縫い代が7~10mmあるこのような状態です。

そしてピスネームの寸法ですが、私たちの作り方では「10mm以上の幅」が最も細い幅という制限はありますが、10mm以上であれば基本的には自由に決めていただけます。
この場合、イメージ図の上下の生地端はヒートカットと言って熱で溶かしながら切断していますので、肌に触れる場所に取り付ける場合はチクチクする場合があります。(使用する色糸の数が少なかったり、表現するデザインや文字によって薄い生地に仕上がれば気にならないことが多いです。)
生地の切り口が気になる場合は、ヒートカットをしないシャトル織機で織れば端面も柔らかい仕上がりになります。
ただし、幅方向の寸法に制限がありますので難しいところです。

ピスネーム横両面タイプ

また、ロゴや文字をきれいに再現するために、織り方の方向が決まります。
基本的にはイメージ図の上下方向が幅となり左右方向が長さとなり織り上げていきますが、色の再現や文字の表現具合などを踏まえて、最も良い方法をご提案させていただきます。

ブランド名をアピールするピスネームにシリアル番号を一緒に織り込むことで数量限定商品に対応できますし、蓄光糸を使って夜でもぼんやりと光らせることもできます。
様々な織り方と糸素材を組み合わせて、あなただけのオリジナルピスネームをお作りいたしますので、ご要望をお聞かせください。

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ブランドタグをオーダーする時に色の指定が難しい理由と良い方法

他社で作ってもらっていた現物見本から同じブランドタグを作れるのか?」というお話の続きになります。

ブランドタグや織りネームをオーダーする時にデザインがデザインデータと異なることがあることは前回お話しましたが、実はデザインよりも色の違いの方が多く発生します。

デザインの不一致の多くは曲線や斜線の部分ですので、どの程度滑らかな線が必要なのかをお伝えいただければ、費用なども踏まえて近い仕上がりの画像サンプルをお送りすることができます。
その画像をパソコンやスマホで見ていただければ、仕上がりの目安は確認できると思います。

私たちとお客様との打ち合わせで最も難しいのはデザインの再現よりも”色の再現具合”ですね。
イラストレーターのデータをパソコンで見る色は、表示しているモニタ画面によって違います。お客様と私たちが同じデザインデータを見ていても色味が違うことがあります。

色の表現はパソコンや液晶モニタのメーカーや設定によりかなり変わりますので、お客様にお送りした織りネームがデザインデータの色と違うというトラブルは発生しやすいです。
試し織りした生地を写真で撮り、メール等でお送りしてご確認いただくこともできますが、これもモニタやスマホによって色が異なって見えますのでご注意が必要です。

色に関してはお客様に下のいずれかで色のお打ち合わせをさせていただいています。

(1)イラストレーターのCMYK値CMYKで色を合わせる方法

お客様からいただくイラストレーターのデザインデータでは選択した部分のCMYKの値を確認できます。
上の写真では水色の部分のCMYK値が確認できます。
 C:27.93%
 M:9.67%
 Y:4.86%
 K:0%
この値に近い色をDICカラーチャートから探して、織り上がった生地と比較しています。

(2)DICカラーガイドDICカラーチャート

DICの番号で指定いただきましたカラーガイドの色と織り上がった生地を比較しています。

(3)デザインをお客様にて印刷した紙
お客様が印刷したものの色をご確認いただき、その印刷物をお送りいただき、その用紙の色と織生地の色を比較します。

(4)現物見本
別の業者に制作作っていただいていたブランドタグやご希望の色に織られた生地などをお送りいただきます。
今まで使用していた織りネームなどであれば、織り方も近づけることができますし、最も色のズレが無い方法です。

しかし残念ながら、デザインを再現するために使用する色糸は何100種類もありますが、印刷物のような微妙な色の違いまでの種類は製造されていません。
さらに、織り方によって、色の再現具合が変化しますので、色糸の種類と織り方の組み合わせで最も近い色を見つけます。

色糸の変更は色糸の在庫があればすぐにできますが、糸の変更ではちょっと色ブレが大きい場合は、織り方で調整することもあります。
この場合は、織物の設計図(型と呼びます)の修正が必要になります。
メーカーの色見本帳が下の写真です。

色糸見本帳

赤線で囲んだ部分は「M-305」という色糸を①~④の4種類で織った生地が貼り付けられています。
①は濃い青色が再現できていますが、④になると薄い青というかグレーのような色に見えますね。
色の再現は奥が深く、「織り方」、「糸の色」、「糸の太さ」の組み合わせで何種類も表現できます。

弊社ではブランドタグの「型」を自社内で制作しておりますので、何度も型の修正をおこない、デザインはもちろん、色の再現具合も繰り返しおこなえます。
この点は私たちの強みであり、お客様のご要望に細かくお応えできる理由です。

それでも、100%全く同じ色にならないこともあります。
その場合は、お客様のご希望の色に最も近い色を見つけてお作りいたしますので、お任せいただくことが多いです。
製品をお受け取りになられたお客様からは「想像以上にきれいな仕上がりでした!」とのお声もいただきますのでご安心ください。

お客様の商品に最適な織りネームはもちろん、インベントグッズ用のお守り袋などの制作において、
デザインや色の再現性を求められる場合は、ぜひお問い合わせください。
いろいろなアイデアでご要望にお応えいたします。

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